2017年06月30日

小豆島農村歌舞伎調査

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▲肥土山農村歌舞伎

小豆島では現在、肥土山と中山の2か所で農村歌舞伎が行われてイマス。
・・・が、その昔にはもっと多くの舞台、歌舞伎奉納がありマシタ。

肥土山と中山の農村歌舞伎奉納は県指定無形民俗文化財にも
指定され、地元の方々によって400年の歴史を守ってきてイマス。

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今年度は「小豆島農村歌舞伎」が国(文化庁所管)の
『記録作成等の措置を講ずべき無形の民俗文化財』に選ばれ調査が始まりマシタ。



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『記録作成等の措置を講ずべき無形の民俗文化財』とは
調査不足により現時点では重要無形民俗文化財の指定には至らないが
今後指定の可能性が予想される・・・というもの。

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6月26、27日には中山の農村歌舞伎保存会の協力の元
衣装が広げられ、岐阜聖徳学園大名誉教授の安田徳子さんはじめ
有識者による衣装の記録が取られマシタ。

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昨年は小豆島歌舞伎に見られる『太鼓の刺繍』についての
調査が観音寺太鼓台文化研究グループによって行われ
記録があるものの、裃が上下別々に保存されているなど課題も多い様子。

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「もう衣装としては使えない物や別の衣装や小道具に使うため
 切り取ったりしたもの・・・衣装としての役目は終えて資料として
 生きていくんです。」

お話してくれたのは衣装調査中の安田さんに
美濃歌舞伎博物館「相生座」館長の小栗幸江さん。

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また小豆島特有となった根本(台本)も5作はあるようで
「上方歌舞伎の流れを受け継いでいて中央には残されていないものや
 小豆島唯一ではないかと思われる『でこ芝居』も資料として残したい。」

と香川民俗学会の水野一典さん。

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衣装などが残されているのは肥土山、中山だけでなく
小海、吉田、福田にも残されており
全体をまとめた報告書となる刊行物を2年度に渡って作成する予定デス。

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肥土山農村歌舞伎保存会、中山農村歌舞伎保存会と
土庄町、小豆島町が共同して今後も調査、研究が続けられマス。

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▲大歌舞伎では演じられなくなった小豆嶋(中山)

400年の歴史ある小豆島歌舞伎を後世に残すべく調査は始まったばかり。
今後が楽しみデスねえー!!!


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posted by しまラジ! at 06:00| 香川 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | ○歴史 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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