3月26日、小豆島町で『アサリの住める里海再生に向けたセミナー』が開催されマシタ。
小豆島町では元気高齢者の活躍などによる漁業・農業の再生プロジェクトを
地方創生プロジェクトとして進めてイマス。
今回は高知大学と小豆島町が連携して
小豆島周辺の海、アサリについて調査が行われマシタ。
「瀬戸内国際芸術祭は海の復権が目的。
島々の素晴らしさを気付くことができ、次は問題の所在を明らかにして
海の復権の第一歩がこれから築かれると思っている。」と
小豆島町の塩田幸雄町長。
今回のセミナーを前に主に小豆島の東海岸、吉田湾で
水質調査、アサリにつく病原虫、底質などについて調査が行われてイマシタ。
▲遠浅の吉田湾
キャンプ場が近くにある吉田湾では地元の方によると
「福田の方から来て帰りはバケツ一杯のアサリを持って帰ってた。」
と言うほど、昔はアサリが豊富にとれる場所だったそうデス。
小豆島だけでなく全国的にアサリが減っていることを踏まえて
小豆島町では健康で働ける高齢者、特に農業・漁業で活躍してもらうため
セミナーには漁業従事者の方が大勢集まりマシタ。
今回調査に当たったのは高知大学准教授 佐藤周之氏をはじめ
下水処理を主に研究されている高知大学教授 藤原拓氏
また原虫の疫学調査をされた高知大学講師 今城雅之氏。
▲どんどん質問も飛び出したセミナー
水産をする海の水質は瀬戸内海(大阪湾は基準が違うので除く)は
『今後も維持されることが望ましい到達目標に達した』状態。
要するにとってもきれいな海で、獲れる水産物は安心ということ。
・・・デスが『栄養分は低い』状態だそうデス。
ここで言う栄養分は窒素・リン・硝酸・アンモニアなど。
多すぎると赤潮の元になるんだそうデス。
今後も水質調査等をおこないつつ
アサリ特有の病原虫がアサリ減少の理由になり得ているかなども
調査を続けていく予定。
そして、香川高専助教 長谷川雄基氏からは他の地域で行われている
「地域内循環型の藻礁コンクリートの試み」をご紹介いただきマシタ。
これはコンクリにその地域でできる食品の副産物を練りこみ
海に沈めるというもの。
株式会社総合開発の山田登士夫氏からは
牡蠣の殻を粉末にしたものと石を袋に詰めアサリのいそうな場所に
置くことでアサリの成長を促進させるというお話も。
・・・ってことで小豆島の海の男たちが吉田湾集結。
「牡蠣殻と石(いっぱいある!)」200袋を製作し設置。
海の男たち、仕事が早すぎて引き潮の時間まで待つ!という
事態に陥りつつ手分けして潮が引いたそばから設置シマシタよ!
▲吉田湾を訪れた方はこの看板に注意して遊んでクダサイ。
さて、こういったすぐにできる作業のほか
アサリの住める栄養も豊な海を取り戻すには・・・
下水処理場での工夫や捕食生物を防ぐネットなど
まだまだできることがあるようデス。
人の力で汚れた海は人の努力できれいになりマシタ。
小豆島町では次に「豊かな海」を目指しマス。
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2017年03月29日
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