
小豆島の冬は寒そうめん作りから始まりマス。
小豆島のお素麺、寒い時期に作るのはどうして?
と疑問に思ったら即聞きに行くしまラジ!
小豆島手延素麺組合の下本一彦理事長と
中山で素麺作りをしている高橋健二さんにお話しを伺ってキマシタ。
しまラジ!ブログを良くご覧のみな様には見たことある方デスね。
高橋さんは水晶山写真倶楽部でもお世話になっており
今回の素麺の写真は高橋さんのご提供デス。
「小豆島の特産の一つ、小豆島の素麺は慶長のころ池田村から
お伊勢参りに行った時、立ち寄った三輪から技術を持ち帰ったと
言われています。」
お醤油と同じ400年の歴史のある特産品なんデスねー。
「寒い時期でないと塩分を多くしないといけないんです。」と高橋さん。
しまったコシのある素麺を作るため寒い時期が一番いいんだそうデス。
「組合には今、100件あまり。
3月31日まで全員で寒そうめんを作っております。
それを検査して合格した物だけが島の光となります。」と下本さん。

「オデ」
小豆島の素麺作りの手順を教えていただきマス・・・
高橋さん「小麦粉を練る作業を「オデる」というんです。」
下本さん「一番大事なときですね。
朝3時頃から皆さんやってらっしゃると思います。」

「麺圧」
高橋さん「オデあがったものを昔は足で踏んでいたんですが
今はこの機械でやってます。」

「イタギ」
高橋さん「麺圧したものを10cm幅くらいの板状に切って
生地を2〜3枚合わせて細く一本の棒状にしていきます。」
これを3〜5回ほど繰り返すと、きめの細かいギュッと詰まった麺生地になります。」
下本さん「この工程で生地がくっつかないように
酸化しにくいごま油を使っています。」

「自動巻き」
高橋さん「この機械を使い「中ヨリ」「小ヨリ」という作業でどんどん細くしていきます。
ここでもごま油をつけます。」
下本さん「ここまでを前日夜までにやられる方もいらっしゃいます。」

「カケバ」
高橋さん「一晩寝かせた麺をクダへ8の字にかけていきます。」
下本さん「機械での作業ですけど、熟練した感覚が必要で
けっこう難しいんです。」

「コビキ」
高橋さん「8の字にかけた麺を少しだけ引いて延ばして…
この後、よく見る延ばし作業をして天日干し乾燥して…
19cmの長さにカットして…1束50gに結束すれば素麺の出来上がりです。」
下本さん「天日干しをすることで素麺は白くなるんです。
生産者としては、天気、温度で塩を増やすなどします。」

太陽の光で白くなる素麺。
小豆島で今、作られている素麺がこの夏、皆さんのところへ届くんデスね。
「この時期には、にゅう麺、すまし汁や味噌汁、スパゲッティなど
いろいろ出来るのでチャレンジしていただけたらと思います。」とお二人。
手間も日にちもかかる小豆島の素麺。
きれいな小豆島の風に吹かれて、今生産中デス。
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