例年なら壺井栄文学碑前で授賞式典が行われマスが
早朝からの大雨のため坂手公民館で開催されマシタ。
今年はちょうど50回忌という節目の年。
壺井栄さんの生まれた小豆島町では50回忌の記念事業を年内に行う予定。
命日である6月23日には授賞式の前に
壺井栄50回忌記念式典も行われマシタ。
壺井栄50回忌記念式典では壺井栄顕彰会の会長でもある
塩田幸雄町長が
「壺井栄さんがいたから今の小豆島がある。
作品では強く、たくましく、平和の大切さを教えていただいています。」
と、今後の記念事業のお話も交えて紹介。
また親族代表として加藤公市氏による追悼の言葉がありマシタ。
「50回忌に伴って関連事業が行われますが
若い人が参加していて驚き、栄もよろこんでいることと存じます。」
この日、参加者には『壺井栄五十年の暦』と題された年譜と
今月25日に全国発売予定の『二人の手紙』という書籍が配られマシタ。
こちらの書籍については改めて詳しい情報を月曜日の小豆島shortshortで
ご紹介させていただきマス!
出席者はその後、黙とうをしステージに浮くられた献花台に
白い菊の花を供えマシタ。
記念講演として土庄町渕崎出身の
四国学院大学、須浪敏子名誉教授が壺井栄さんの生まれた頃から
作家として活躍するまでの人生を現在の教育の場のお話と交えながら
お話されマシタ。
第44回壺井栄賞は県下22校より105編が寄せられた中から
壺井栄賞に
角石 悠さん(応募当時小学1年)土庄町立土庄小学校
『ぼくは、まけない』
優秀賞5編
岡田 獅音さん(同上3年)小豆島町立星城小学校
『ぼくのおじいちゃん』
中川 塁王さん(同上4年)小豆島町立星城小学校
『ぼくのお父さん』
藤本 真己さん(同上3年)小豆島町立苗羽小学校
『私とバイオリン』
黒川 茉咲さん(同上4年)小豆島町立星城小学校
『「二十四のひとみ」を読んで』
武井 奈々歩さん(応募当時小豆島町立小豆島中学校3年)香川県立小豆島高校
『「消える」こと、「生きる」こと』
また佳作9編と壺井栄賞を生んだ学校に贈られる学校賞は
土庄町立土庄小学校。
昭和48年に「書く心を伝えよう」と始まった壺井栄賞。
受賞された皆さま、おめでとうゴザイマス。
選考委員の作家、芦原すなお氏からは壺井栄賞、優秀賞5編それぞれに
選考にあたった際の感想が述べられマシタ。
壺井栄賞を受賞した角石 悠さん(現在小学2年生)の作品は
「書き出しから意表を突かれ、病院で目覚めるという深刻なテーマ。
担任の先生が亡くなり大泣きしたあとに病気をやっつけるお医者さんになろう
という気持ちが重いテーマを巧まざるユーモアを入れ書いている。
思わず拍手したくなるような、爽やかな読後感を得た。」
角石さんは嬉しいです、陰で応援してくれた人のおかげですと受賞の喜びと・・・
「先生はもういないけど、僕の心の中の大事なところにいて
ずっとそこにいる。病気を許しません。
不自由ですが病気と闘います。
絶対、降参しません、負けません。
強いからだを作ってお医者さんになります。」と決意を語りマシタ。
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