2016年04月24日
第13回二十四の瞳 岬文壇エッセー結果(オリーヴァー)
第13回二十四の瞳 岬文壇エッセーの優秀作品が決定シマシタ。
今年の応募総数は926編
・・・のうち、なんと海外アメリカ、イギリス、オーストラリア、シンガポール、中国
からの応募もあったそうデス。
最年少の14歳〜最年長90歳まで多くの方が
興味を持って取り組んでくれマシタ。
書肆 海風堂も出来上がり、ますます文学に映画にと
熱い二十四の瞳映画村から最優秀賞の方のメッセージと
最終選考に当たった作家あさのあつこさんの選評が届きマシタ。
最優秀賞に選ばれたのは群馬県前橋市の高山恵利子さん。
作品は「美枝ちゃんがいた窓」テーマに選んだのは『教室』
同級生との思い出を短い文章の中にぎゅっと詰め込んだ感動的なお話デス。
美枝ちゃんは遠足に行けないほどの貧しい家庭の子。
見て見ぬふりをして仲良く過ごす筆者とクラスメイトが大人になって・・・
〜高山さんの受賞の言葉〜
「今年一月、四国地方に大寒波が押し寄せるという朝
私は群馬から小豆島へ向かっていました。
欠航を覚悟していたのに、私は難なく小豆島へ着いたのです。
小豆島の海は、寒波の中にあっても、波音も立てず温かく迎えてくれました。
波音もしない、その存在さえも忘れさせるような小豆島の海と
受賞を知らせる岬の分教場からの美しい封筒。
それらは、私の中で一つに同化して、生涯忘れられない思い出になるのだろうと思います。
ありがとうございました。」
優秀賞2編:北海道の中尾則幸さん、京都府の太田 縁さん
佳作5編:矢野耕太さん(東京都)多賀多津子さん(福岡県)
後藤順さん(岐阜県) 秋田麻琴さん(香川県)齋藤典子さん(埼玉県)
受賞された皆さま、おめでとうゴザイマス。
香川県の秋田さんは地元小豆島町の15歳(作品応募時)
これからが楽しみデスねー。
作家のあさのあつこさんの選評はこちら
「回を重ねるごとに、応募作品のレベルがどんどん上がっていくのを実感しています。
今回は特に強くそれを感じました。
最終候補作品八編、どれも味わい深いすばらしいものでした。
正直、順位をつけるのが苦しかったです。
それでもと、何度か全作品を読み直すうちに心が決まりました。
最優秀賞は「美枝ちゃんのいた窓」だなと。
これは貧困と少女にまつわる作品なのですが、文章に衒いがなく、
その分、素直に心に染みてきました。
バス旅行の日、窓辺から級友を見送る美枝ちゃんに心苦しさを覚え
それをずっと引きずってきたわたし。
その重さを取り払ったのは、美枝ちゃん自身でした。
真実を知ったとき、窓の風景はまるで違ったものとなります。
その、どんでん返しの見事さに唸りました。
しゃれたミステリーの小品を読んだ気にさえなりました。
実に、印象深い優れた一編です。
「おやじの弁当」「陽のあたる教室」の二編にも読み手を励まし支える力がありました。
佳作五編もそうです。読み終えた後に深い満足を覚えました。」
毎年、全国から多くの応募のある二十四の瞳、岬文壇エッセー募集。
レベルの高いエッセーが集まってイマス。
また7月30日(土)には第24回岬の分教場文芸教室が開催されマス。
参加料は無料、お申し込みがあった方から先着順となりマスので
お早めに二十四の瞳映画村(0879-82-5624)までお申し込みクダサイ。
第十三回二十四の瞳岬文壇エッセー募集 最優秀賞作品
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