2016年02月23日
風が吹くと桶屋が儲かる?〜ヤマロク醤油(オリーヴァー)
小豆島、醤の郷の奥座敷。
ヤマロク醤油にやってまいりマシタ。
醤の郷と呼ばれる醤油作りの盛んな場所は実は広範囲にわたってイマス。
瀬戸内国際芸術祭2016では多くの方が小豆島のお醤油に出会えると
いいなと思うふくろう。
現在、渋谷ヒカリエでは瀬戸内国際芸術祭2016に関した展示と
ヤマロク醤油5代目ら木桶職人プロジェクトが製作した木桶が展示中。
なぜ、木桶を作るのか、残したいのか・・・
株式会社ヤマロク醤油 代表取締役5代目の山本康夫さんに
お話を伺ってキマシタ。
「桶、来てますよね?広がってますよね・・・?」
・・・なので取材にキマシタよ!
「でも木桶で作られる醤油って全国の醤油の生産量の1%を切っているんです。」
「子や孫の世代に木桶の醤油を残す!
これはうちの会社のミッション、目的、存在意義なんですよ。」
「これを達成するために色んなことをしているんです。
桶造りもその一環なんです。
うちだけが売れても木桶の醤油は残らないんです。
木桶の醤油全体が売れなければならないんです。」
今、他の地域で使われている木桶の中にはタガが金属でできているものがあり
定期的な取り換え、メンテナンスが必要なんだそうデス。
・・・安くはないそうデスよ。
「うちで木桶を作る時に全国のお醤油屋さんに来てもらって
一緒に作ると、メンテナンスが自社でできるようになりますね?
使っている桶を長く使う、ランニングコストが減ると儲かりますよね?
全国の蔵元の売り上げが上がると木桶は残りますよね?
桶職人を育成することは全員WIN WINに・・・というシステム作りを今やっているんです。」
「1%を奪い合うのではなく1を2にして頑張りません?って話なんです。」
そこかしこにまいた種は少しずつ芽を出しているようデス。
「木桶で作る醤油はおいしいんですよ。
木で作れば必ずいい醤油が出来るとは限らないですけど
蔵元ごとに独特の味になるんです。
ヨーロッパではワイン、バーボン・・・おいしいものは木の樽です。
出来上がりは正直、別の物と思っとります。」
ヤマロク醤油では100%木桶のお醤油なんデスよね。
「まあ、タンク買うお金がなかったんで。」
・・・聞かんかったことにしよう。
「木桶で作る醤油を次の世代に伝えるためにまずは
木桶の醤油を1%から2%にします。もうすぐだと思うんです。
墓参りに来た子孫があのじいさん、何を考えたか桶作り始めて。
じいさんが桶作ったから今も醤油が木桶で作れるなあ、と言われたいですね。」
昔から風が吹くと桶屋が儲かると言いマスが
ヤマロクさんの起こした風、ずいぶんと遠くまで届いてそうデス。
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