小豆島町苗羽にある渡辺さんのお宅に読書会の仲間が集いマシタ。
この読書会は1984年から小豆島町の図書館「むとす館」で
集まって読書を楽しむ会だそうデス。
秋長真知代さんをはじめ現在13名のメンバーが今回、挑んだのは
「本からうまれる一皿」のための壺井栄全集12巻読破!
先日開催された瀬戸内国際芸術祭2016瀬戸内『食』のフラム塾の企画案発表で
小豆島町から参加した岸本等さん。
発表した企画案は「本からうまれる一皿」
これをきっかけに壺井栄さんの小説、随筆の中に出てくる料理を
作品名、書かれているページ、使われている状況など細かく抜き出しマシタ。
例えば全集の1巻からは
「プロ文士の妻の日記」太鼓焼
「屍を越えて」キャラメルなど他9種
「海の音」迎え団子・茄子・洗い米など他多数
今回も試作品を岸本さんが作ってくれマシタ♫
ちなみに1巻につき30作品以上が掲載されており・・・大変だったんじゃ・・・
「大変でしたが楽しみながら読みました。
小豆島の事が書かれていると景色が浮かぶんですね、懐かしかったですね。」
と読書会のみなさん。
元苗羽小学校の校長先生を務めた藤川洋子さん(写真右)は
「二十四の瞳の子供たちと同じように藁草履を履いて遠足をしたこともありました。
藁草履では10mも歩けないんですね、子供たちは。
なので草履を交代しながら履いて分教場まで歩いて行くと6年生が1年生に
わたし達の先輩の学校だよ、と教えているんです。」
次の世代へ壺井栄さんの作品を継ぐことが使命だと考えていたそうデス。
また、壺井栄さんの遠縁でお母様が壺井家でお手伝いをされていたという
久留島正巳さん。
「戦争中でしたから。壺井繁治さんの本などがないか特高が見回っていました。
東京にいた壺井さんから友人の名前で外国航路に乗っていた父が
本などを預かり蔵へ隠していたこともあったようです。」
戦中戦後の大変な話や高峰秀子さん主演の映画ロケのこぼれ話・・・
お話は止まりマセン・・・
「編み物が得意だったから!」「自然の花を飾って、壺井流よって。」
「繁治さんのところへ行くときは慌てて靴下の左右の色が違って」
と当たり前のように壺井栄さんの普段の生活のお話が飛び出しマス。
久留島さん(写真左)は
「おばちゃん(壺井栄さん)が来てるっていうんで妹とお土産をもらいに行ったら
私が歌が好きだって覚えてて『唄を歌ったらあげる』と言われました。」
どうやら壺井栄さんと言う方は子供が好きで茶目っ気のある女性っぽいデスね。
瀬戸内国際芸術祭をきっかけに壺井栄さんに再度スポットが当たり
文学だけでなく壺井栄さんの人柄、思い出も大事に残されていきそうデス。
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