2015年09月30日

文字に文字展(ラブ)

9月27日〜10月25日 毎週金・土・日 
10時より17時  入場無料


旧醤油会館にて文字に文字展が行われています。
早速ラブは行ってきましたよ!!

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左から
平野甲賀さん(装丁家・グラフィックデザイナー)
向進舎印刷会長
鳥海修さん(書体設計家:字游工房)
ヨコカクさん(タイプデザイナー:岡澤慶秀さん)


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今回は展示会を開催するということで、
昔、印刷をするのに使用していた道具をたくさんお借りし展示していただいています。
とても貴重なもので、小豆島にちなんだものがたくさんあります

見ているだけで、ワクワクしてしまいますよ!


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平野甲賀さんコウガグロテスクというフォントを制作し
フォント界の神様とも呼ばれている方です。

そんな平野さんは2年前に小豆島へ移住
「とてもカッコイイ空家、建物がたくさんある。
 ここでカッコイイ建物を使い、みんなで何かできるんじゃないか!」

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平野さんは建物を見るとすぐに
コンサート・芝居・展示に使えるのではないかとアイデアが浮かんでくるそうです。

この醤油会館を見て文字の展示ができる!と思い
昔からよく知っている、鳥海さん、ヨコカクさんの優秀なお二人に声をかけて
今回3人でのコラボになったそうです。

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平野さんの文字は本当に魅力的です。

(ラブ)どのようにしてこの文字が作られるのですか?
(平野さん)文字には全て意味があるんだよ。モデルがあって字がある。
      モデルさえイメージすればこうなる!
(ラブ)平野さんにとって文字とは?
(平野さん)文字はデザインなので自分を表現するのに最も的確で
      色んな図に色を足し表情を持たせる。
      意味のあるもので自分を表現するのに最も便利なモチーフだよ。

文字は世界中にあり、勉強するととても魅力的だ。
とお話ししてくださいました。

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山形県酒田市出身の鳥海修さんにもお話を伺いました。
通年/東京・京都にて文字塾を開催(http://www.jiyu-kobo.co.jp/

(ラブ)今回この建物や展示をするにあたっての感想はありますか?
(鳥海さん)小豆島は今回で3回目です。
      お話をいただき、下見に来たとき建物を見て「おっ!」と思いました。
      建物がクラシックである。窓が大きい事。
      そして平野さんには好きなように作れ!といわれて(笑)
      3人の作品がうまくまとまりました。とても楽しかったですよ!

(ラブ)文字を作るにあたって大切にされること、テーマなどありますか?
(鳥海さん)理想は、水のような空気のような
      個性を強く出しすぎないそんな書体を作っていきたい。
      文字を見て、澄みきっているね。                                   空気のようだ。とおもってもらいたいし、うらぎらない文字を作りたい。
      まだまだ作りたい書体はあるからね〜。

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ヨコカクさんは姪っこさんの文字もフォントにしています。


(ラブ)小豆島での展示・この建物で開催することについてどうですか?

(ヨコカクさん)小豆島はきれいだね!交通マナーがいい気がする。
        みんな、なんか優しい気がするね。
        この建物もいい。 
        手で書いた字やマークが印象的だし古くからの字を大事にしているよね。 

(ラブ)文字を作るにあたって、テーマなどありますか?

(ヨコカクさん)今回は「こどものじ・どうろのじ・ドットのじ」を展示していますが
        一般的にみなさんも普段から目にしているもの。
        でも、それはフォントにはない、それをフォント化しています。
        みなさんがそれを、面白く、楽しく使ってくれたらと思っています。 
        「どうろのじ」は何気なくみているけど
        (止まれ)には同じ線が使われているんだよ。分かる?
(ラブ・・・?)

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(ヨコカクさん)(止ま)は真っ直ぐ線があるのは分かるけど
         普通(れ)は縦を書くとき少し左にかくでしょ?
        でも真ん中に書いていてとまっていて見やすく工夫もされておもしろいんだよ。
(ラブ)どうろのじ、で少し消えかけているのもフォントにあるんですか?!
(ヨコカクさん)あるよ!!
(ラブ)え〜おもしろい!!!ヨコカクさんにとって文字とは?
(ヨコカクさん)鳥海さんが最初に入った会社の社長で
        少し似たような影響はありますが透明でありたい。
        個性を主張しすぎない、使い手の邪魔にならない字にしたい。
        そして線をきれいに書きたい!とおもいますね。

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平野さんからメッセージをいただきました。
ラブレターを書くときは、きれいな字を使って書くんだよ。
 しっかり伝わるからね。でも使い方を間違えないように気を付けてね。(笑
) 」

みなさんもフォントを気にしながら、自分の思いを伝えるラブレターを書いてみてくださいね。
フォントで印象も随分変わってきます。

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100年以上前の文学者達がジャンボフェリーが着岸する坂手地区にすんでいました。

その文学者の言葉を今回3人にデザインしていただき
1つずつ小豆島へプレゼントしていただきました。

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左より
鳥海さん・平野さん・ヨコカクさん

今回の展示は10月25日までの毎週末になっています。

平野さんは時々顔をだしているので、運が良ければお話を聞けたりすると思いますよ。

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一度ではなく、何度も展示を見ていると見方が変わり楽しいと思うので
何度でも来てくださいね。


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posted by しまラジ! at 06:00| Comment(0) | TrackBack(0) | ○アート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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