2015年08月13日
秋祭りに向けて〜葺田八幡神社(オリーヴァー)
小豆島の秋祭りは毎年10月11日から16日まで
各地区ごとに行われ盛り上がりを見せマス。
その先陣を切るのが今、FUKUTAKE HOUSEが開館している
福田の葺田八幡神社デス。
先日FUKUTAKE HOUSEにお邪魔した際に宮司さんが見せてくれたのは
地域の方々で作り直された女神輿。
作り直した、ってどういうことデスか?
「お神輿は神様の乗り物ですが、こちらにあるのは中は空です。
古いものが3体、出てきまして捨てるに捨てられないものですから
地区のみなさんが女神輿に作り直してくれたんですよ。」
で、こちらが神輿を直した方のお一人・・・森 清博さんデス。
「昭和42年にお神輿が新しくなって、そのまま古いものは仕舞い込まれたまま
誰も見ることがなかったのを宮司さんが出してきたんですよ。」
森さんは今までにも太鼓を直した経験があるそうで
「仕事の合間に4人で何とかなるかなと。」
ところが古い神輿は傷んでいるだけでなく・・・
「金属の部分だけがなくなっていたんです。
いつ頃からないのか、昭和42年にあったのかなかったのかも分からない。」
彫金はさすがにできないし・・・と知恵を出し合い工夫して
てっぺんの鳳凰や周りの飾りを手作りしたそうデス。
3体全てを直すのではなく
「いいところを取って一つ直せたらと分解したときに中の芯になるところに
書いてある文字が出てきたんです。」
「寛政、と書かれてあって今から216年前のものと分かりました。」
どうやらその時代に三都半島の二面(ふたおもて)で作られたようデス。
「木の釘が使ってあったんやけど釘の頭がなくてね。
別の場所にその釘を使おうとしても穴に合わん、昔の作り方なんでしょうけど。」
使えるところは使い回し、新しく作るところは工夫を凝らし
「手先の器用な人は、細い筆で絵を描いてね。
元々の神輿は木のつなぎ目が分からないように上から麻布を貼って
その上から漆が塗ってありましたが。」
自分たちのできる範囲で、と皆さんが頑張ったお神輿は
今年の10月11日(日)に女神輿として生まれかわってデビュー予定。
福田の葺田八幡宮の秋祭りで島の秋祭りシーズンが開幕すると
13日、土庄町伊喜末八幡宮秋祭り
14日、土庄町土庄八幡宮秋祭り
15日、土庄町淵崎八幡宮秋祭り
小豆島町内海八幡宮秋祭り
16日、小豆島町亀山八幡宮秋祭りと続きマス。
お祭りのある地区の人はお仕事をお休みしてでも駆けつけ
島外に出た人たちもここぞと集うと言う熱の入った小豆島の秋祭り。
他の地区でも太鼓の手入れなどが始まっているようデス。
福田では女神輿に注目してクダサイね!
こちらのお神輿は神社の境内にある
毘沙門天を祀った建物で展示公開中デス。
FUKUTAKE HOUSEにお出かけした際には覗いてみてクダサイ。
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