2015年08月11日
二十四の瞳を読み返そう!(オリーヴァー)
映画にドラマに何度となくリメイクされる二十四の瞳。
その魅力を探ろうと、二十四の瞳映画村へやってキマシタ。
子供の頃に読んだ二十四の瞳ってどんな作品だったの?
作家の壺井栄さんってどんな人?
答えを求めて伺ったのは映画村内の壺井栄文学館。
岬の分教場保存会 壺井栄文学館担当の中川あかねさんデス。
「二十四の瞳は瀬戸内沿いの岬の分教場が舞台が舞台です。
昭和3年、ハイカラな新任のおなご先生と12人の小学1年生たち
との物語です。」
師範学校を卒業してすぐ洋装で自転車に乗った大石先生が
さっそうと登場するシーン、子供たちと愛情いっぱいに触れあうシーン。
・・・覚えてマスよー。
「そして戦争が勃発。
国の勧める教育方針に疑問を持ち大石先生は教師を辞めます。
子供たちは大きくなり男の子は戦争に行き
女の子は奉公に出たり肺病を患ったりします。」
「大石先生も夫を戦争で、子供を病気で亡くします。
この物語は師弟愛の物語ではありますが
貧しくても平和に暮らしていた人々が戦争で不幸に陥り
また立ち上がる姿を描いています。」
「壺井栄は戦争が終わって7年目に
”再軍備の匂いがしだしたが戦争の悲劇を繰り返したくなく”
そのことを子供にも分かるように二十四の瞳を書いた、とされています。」
壺井栄さんの文章はは平素な言葉で優しく心に残りマス。
「壺井栄は1899年、明治39年に坂手の樽職人の家で生まれ
地元郵便局や役場で勤め壺井繁治と出会い26歳で上京して結婚。
プロレタリアの詩人、繁治を通して宮本百合子、佐多稲子と出会い
38歳の時「大根の葉」でデビューします。」
壺井栄文学館には壺井栄さんの生原稿や身の回りの品、愛用品が
展示されてイマス。
「皆さんに特にみていただきたいのが
映像でご紹介しております『壺井栄 文学の心』です。
壺井栄の生涯が分かりますし、また15作品が映画化されています。
そのコーナーもありますので是非、ご覧になっていただけたらと思います。」
二十四の瞳は文庫本、単行本、漫画にもなって
書店でもこちらの文学館でも購入できマス。
戦後70年のこの夏、二十四の瞳を読んで壺井栄さんの心に
触れてミマセンか?
戦争に対する大きな怒りを
栄さんならではの優しい言葉で訴えかけるそんな作品デス。
そして夏休み中にぜひ、瀬戸内海を渡って壺井栄文学館へお越しクダサイ。
壺井栄 文学館(二十四の瞳映画村内)
開館時間:9:00〜17:00/年中無休
アクセス:オリーブビーチから渡し船で10分
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