2015年06月02日
夏至観音を拝観するために(オリーヴァー)
周囲約140KMの小豆島にいくつも点在する山岳霊場。
自然の洞窟を利用し破風をつけ奥にご本尊をお祀りした山岳霊場は
弘法大師が善通寺から京に上る途中の修行の場だったと言われてイマス。
山中にあってなお見上げる切り立った岩肌や昼なお暗い洞窟にある寺院は
寒霞渓をはじめとした瀬戸内の火山が作り上げた稀に見る風景。
今年も夏至が近づき「夏至観音」が見られる季節になりマシタ。
夏至観音とは小豆島霊場3番札所観音寺の飛び地境内
山岳霊場で1番札所の洞雲山の切り立った岩肌に浮かぶ観音様。
坂手を一望する観音寺からは徒歩で約1時間。
また苗羽の8番札所常光寺からは車で15分ほどの1番札所 洞雲山。
先日、まずは!と観音寺さんにお参りをしてキマシタ。
今年の夏至は6月22日。
この前後50日間に太陽の光がちょうど岩肌に観音像を結びマス。
観音寺ご住職の加藤義昇さんはこの時期
毎日、洞雲山に登り様子を見ながら読経されているそうデス。
さて「夏至観音」を拝観するのに必要な条件は
午後3時前後に晴れていること。
午後3時前になると15分から20分かけてゆっくりと岩肌に当たった日の光が
岩肌を登るように差してキマス。
そして観音像を結ぶのはほんの2〜3秒。
あっという間に光が流れるようにお姿は消え去りマス。
できれば午後2時には洞雲山に行きお参りをすませ
写真に残したい方は場所のセッティングをしておきたいもの。
多くのお遍路さんもこの時期に合わせてお参りに来られるので
ぜひ一緒にお加持も受けさせていただくといいデスよ!
加藤ご住職によると
「現れ初めの6月1日ごろはほっそりとしたお姿で
だんだんと豊かなお姿になっていきます。
大きさは約3メートルぐらいでしょうか、やや左向きのお姿をしていて、
手に何かを持っている白衣の観音さんに一番よく似ています。」とのこと。
自然の見せるスペクタクル、夏至観音。
これを機に(天気予報を確認して)カメラに念珠をお忘れなく
お出かけになってみてクダサイ。
山岳霊場はもとより美しい自然や人との出会いにも
多くの方が魅力を感じているようデス。
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