
小豆島町神懸通に「森もやし店」という麹屋さんがありマス(以下森商店)
現在、親子3代で稲作から始める麹作りそしてお味噌を
作ってイマス。

そんな森商店に小豆島の杉桶職人、ヤマロク醤油の山本さんから
麹を仕込むための杉桶が届きマシタ。

森商店では寒霞渓から流れてくる水を使い近くの田んぼで
お米を作り、そのお米で麹(こうじ)を作ってイマス。
すべてが小豆島産の麹、なんデスね!
麹を小豆島で作っているって知りませんデシタ・・・

「父が元祖ってなるんかな。発酵食品研究所があるでしょう。
そこに勤めてて辞めてから麹を作り始めたんです。」
60年麹作りをされてきた2代目は現在85歳。

「昔はお醤油屋さんに種麹(たねこうじ)を販売していたんです。
お醤油屋さんが合併して麹作りをする前の話ですけど。」
お味噌だけでなく甘酒用の麹も販売してイマス。
小豆島の小中高での学校給食、一部ホテル、カフェで使われているそうデス。
また島内の小売店、そしてもちろん!小豆ふれあい産直市場でも購入できマスよ。

「夜、寝る前にヨーグルトメーカーに余ったご飯をお粥にして一緒に入れて
甘酒を作っておくと、ほとんどおじいちゃんが飲んでしまうんですよ。」
と言うおばあちゃん「お砂糖なしで甘いでしょう?」
ふくろうもお相伴させていただきマシタ(さらっとして旨ー!)

おじいちゃんもおばあちゃんも病気知らずなんですよと
息子さんが麹作りを継ぐことになってお手伝いを始めたお母さん。
・・・お孫さんが継いだと聞いてはじめはこのお母さんがお孫さんかと
勘違いしてマシタ(だって若々しいんだものー)

麹室(こうじむろ)の中も見学させてくれマシタ。
レンガ造りのムロは麹を発酵させる場所だそうデス。
この日、残念ながらお孫さんにはお会い出来ませんデシタが・・・

「麦味噌を作りたいとか、自分なりの考えがあるようです。
いろんなことを体験してはじめて一人前になるんやないかな、と思います。」
職人として大先輩のおじいちゃんに
「まだまだ元気なうちに学ぶことが多いです。」とお母さん。

「まだ、私もチャレンジしたい。
仕事に追われてますが、新しい発想、夢もあるんですよ。」
85歳!(見えない!!)まだまだ現役のおじいちゃん。

そして、そんな大先輩と後継の21歳の青年の夢を後押しするように
「後継のかずき君は小さな頃から知っています。
最近、話をしたら頑張ってる様子で「なら、杉桶で作ってみるか?」と
やる気を応援する気持ちで持って行ったんです。」とヤマロク醤油の山本さん。

今、杉桶には9kgの麹が作られてイマス。
どんなものができるか、まだまだ分からないそうデスが
様子を見ながら大事に育てていくそうデスよ。

森商店のお味噌は2種類。
「甘みそ、と言っても砂糖が入っているのではなく麹の量が多いから
少し甘いというだけで、もっと濃い味のものが中みそ、です。
雑菌が入らなければ冷蔵庫で保存して何年でも大丈夫です。
というのも、生きたままの麹を使っていますので。」

白黴が生えることがあるそうデスが「それは麹菌」だそうで
「他の色の黴は雑菌ですので取って捨ててください」とのこと。

日本食の原点、醤油に味噌。
小豆島には作り続ける職人さん、そして跡を継ぐ若い力も揃ってイマス。
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※ポンカフェ、たこのマクラでの味噌メニューに使われているようデス。
小売店、産直では1kgで540円〜(店舗によって差異があり)