2015年01月20日
春の音色響く、島開き(オリーヴァー)
「御詠歌、鈴の音も普段耳に知ることが少ないと思います。
それを聞いて育った我々は子供時代を懐かしく思い出したりするんですが・・・。」
今年も1月21日(水)午前10時40分に土庄港に着くお遍路さんをお迎えし
島開き法要が行われマス。
「島開きとは小豆島霊場の始まりを告げる行事です。
大正時代から始まったと言われています。」
小豆島に春を告げる島開き法要について小豆島霊場会の
事務局常務を務める 宮内 亜門さんにお話を伺いマシタ。
「土庄港で本州からの巡拝団体を迎え
総本院までの約1KMを行者、御詠歌隊、そして保育園児のこども遍路
修行大師像と各僧侶が練り歩きを行います。」
山吹色の衣装の行者さんが九字を切り場を清め
修行の島、小豆島らしい巡拝の季節の到来を告げマス。
「総本院に到着してからは約1時間、巡拝者の安全をご祈願する
島開き開闢法要が行います。」
毎年、本州から多くのお遍路さんを迎える小豆島霊場。
「但馬地方をはじめ岡山、鳥取などからも数団体がこられます。」
「修行大師像は、お大師さんの修行している姿を像にしたもので
小豆島霊場のの象徴的なお姿ですね。」
弘法大師が生国の善通寺から京都に上る際に修行に立ち寄った小豆島には
修行にふさわしい山岳霊場も多く存在してイマス。
「山の頂に点在する札所、これは洞窟の霊場がほとんどでして。
修験道というか、昔の修行者の修行の面影をとどめております。」
「都会から来られる方、一人でですね。
1週間くらいかけて歩かれる方が多いです。またご家族、お友達といった
小規模のグループでお参りされる方も多くなっています。」と言う小豆島霊場。
「細かい作法は言えばきりがないんですが
数珠持って、必ず山門に入ると前には一礼していただく事。
本堂では他の巡拝者さんもいらっしゃるので静かに入る事。
他は一般社会で必要な作法と変わりありません。」
余裕を持って88箇所を参拝するには、車だと3泊4日まるまるは
必要だそう・・・小さな島ではないのでお気を付けクダサイ。
「山岳の札所ではご祈祷や法話もあったりしますので
時間に余裕を持って、札所を全部回ることが目的ではありませんので。」
歩きながら、お話を伺いながら、地元の方々との触れ合いで
気づきを得られるのでは・・・とのこと。
「ご自分の常識にあわない事もあるかと思います。
宗教世界とは異質なものなんですね。
何か嫌なことがあったとしても、それに触れることで勉強なんだと
思っていただくのはいいんじゃないかと思います。」
郷に入っては郷に従う、そして全部を無理にまわろうとせず
行けなければ行けなくてもいい、そんな気持ちが大切だそうデス。
「春の桜の季節、夏の新緑、秋の紅葉と季節ごとに違った表情を
見せてくれるのも小豆島霊場だと思いますので、季節を変えて
分けてお参りしていただくのも楽しみ方のひとつです。」
明日の島開きは見学はもちろん白衣とお数珠があれば
飛び入り参加も大丈夫だそうデス。
小豆島霊場に一度は訪れたいという方、ぜひご参加クダサイ。
スケジュールは・・・
午前10時40分 フェリー到着/法要(土庄港)
午前11時頃〜 練り歩き(約1KM)
午後12時〜午後1時頃 島開き法要(土庄町 小豆島霊場総本院)
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