
二十四の瞳映画村に小さなおせんべい屋さんがありマス。
目の前で焼いてくれる、ほんのり甘い薄焼きせんべいは
1枚80円、7枚セットで500円デス。

このおせんべいを焼いているおっちゃん、お名前は?
「よっちゃんです。もうこの辺ではよっちゃんで通ってるんで!」

いか焼きにちょっと心惹かれつつも・・・
『オリーブせんべい』とやらは何デスかい?

「焼いてあげよか?」とよっちゃん。
「オリーブの新漬け知っとる?」・・・知ってマス。新漬け入れるんデスか!

「小麦粉に砂糖、豆乳を混ぜただけのせんべいやけどなあ。」
お。豆乳デスか・・・ほう!

「新漬けを入れたら、しょっぱいのと甘いのと」
おーいしそうデスねえ!

あっという間にあまーい香りが広がってキマスよ。
よっちゃんは、ずっと二十四の瞳映画村にいらっしゃるんデスか?
「雨とか風の強い日は休みやなあ。
火が均等に当たらんからうまく焼けないんでね。」

「最初は、洞雲山って知っとる?
あそこでお遍路さんのお接待にせんべいを焼いてたんですよ。」
ほー!・・・か、通うの大変じゃないデスか?

「よーけ喋りながら焼いたら、ちょっと焦げたなあ。」
あ・・・スミマセン。でもおいしそなんでクダサイな。

薄焼きのほんのり甘いおせんべいは冷めても美味しいデスが
出来たての温かいのをいただくと格別!
オリーブの新漬け、効いてマスねえ!

その日のお天気や風向きを映画村のなかの旗でチェックするそうデスよ。
よっちゃんに映画村のことや小豆島のことも聞きながら
おせんべいをポリポリ・・・なんだかまた小豆島が近くなった気がシマシタ。

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