
昨日、台風を心配しつつも行ってキマシタ、農村歌舞伎。
もういろんな意味でドキドキな一日デシタが
まずは、せっかくなので「ふくろうも入っていいデスか?」と
楽屋裏訪問・・・
たぶん知っている人っぽいけどもう誰が誰だか。

本番前の楽屋は優美な歌舞伎の雰囲気とは違って
騒然としておりマシタ。

なんだか貫禄のある役者さん、発見!(かっこいいー)
・・・・・・あれ?
どこかで見たことがあるんだけどなあ。

中山といえばこの方!中山生き字引。
今回は振り付け師、黒子の矢田 徹さん(81歳)にお会いできマシタ。
「思った通りになっていますよ。少子高齢化する中山に
町長が出てくれること、(棚田)オーナーが来てくれること。
地域再生の動きにうまく乗って成果を感じています。」
とお話してくれマシタよ。

矢田さんは国立劇場の舞台にも立った経験もある
この道37年の中山農村歌舞伎保存会の会長さんデス。

舞台では、ハリのある声とツケ(拍子木)を響かせてマシタよ!
さて第一幕の三番叟 /八木皇彦さん

当日配られた「出演者紹介」によると来年からは後輩にこの大役を譲るそうデス。
はっきり言って素人芸ではない、引き込まれる踊りを見せていただきマシタ。
第二幕 義士外伝 土屋主税(子供芸)

客席に福田公民館の小笹さんを発見。
「私も小学校6年の時にこれに出たんです!」
懐かしくてこれだけでも見たいとこの日桟敷に座ってイマシタ。

幕間に遅まきながら春日神社にお参りを。
今年は親戚を訪ねて北海道から鹿児島の方々までおいでになってマシタ。
表には屋台も出て、普段の中山とは雰囲気が違ってイマシタよ。

神社入口の手水ではお粉を洗い流す出演者のお子さんの姿が。
中山農村歌舞伎、まだまだ序盤デス。
桟敷に戻ろうとすると、先ほど楽屋で見かけた役者さんが。

白浪五人男のリーダー日本駄右衛門と並ぶ南郷力丸。
・・・第三幕 青砥稿花紅彩画(稲瀬川勢揃いの場)

出演者紹介メモ、メモ・・・
この出し物は、今年から始まった「棚田オーナー制度」の参加者と移住者の方が出演。

南郷力丸(塩田幸雄 小豆島町長)
赤星十三郎(久綱彩友美さん) 忠信平(大野賢さん/大阪から参加したオーナー)
弁天小僧菊之助(松尾由美さん 坂手ただいま文庫)日本駄右衛門(石原博さん/オーナー)
捕手1/向井達也さん 捕手2/井上彩さん 捕手3小西美帆さん


時折、お会いしているにもかかわらずあまりの役者ぶりに
驚いたのはふくろうだけではございませんデシタ。
おひねりも飛び交い大喝采がおきマシター。
棚田オーナーさんたちも楽しんでくれた様子です。

幕間といえば、お食事時間。
オリーヴァー初『わりご弁当』をいただいてしまいマシタ!
ちょっと、坂手のおっちゃんに食われマシタ!

みんなでワイワイと桟敷に座って
お芝居のお話をしたり、世間話をしつつ楽しい時間。

知っている人も知らない人もいつの間にか「これ食べる?」
なんて雰囲気になってお菓子しか持ってなかったふくろうもお腹いっぱいに。

そして昨夜は台風接近の心配もありマシタ・・・
フェリーの最終便の時間も気になりだした頃
第四幕 小豆嶋(第一場 京都祇園夜桜の場 第二場 小豆嶋古城の場)

本当に美しい舞台デス。
「小豆嶋」は大正2年に歌舞伎座で初演された佐々木信胤とお妻の局の
悲恋を描いたお芝居デス。
大トリの出し物らしく役者さんも場慣れした方々で見ごたえ十分!

「あれ、メール便の兄ちゃんやで!」と教えてくれる地元の人の
お話も、面白いデスよ。
子供芸しかり、中山の伝統芸は多くの人に支えられて受け継がれてイマス。
今年逃してしまったかた、来年はぜひ中山へおいでクダサイ。





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