
「楽しいですね!初めてやるので、やり方も分からなかったりするんですけど
皆さん、すごい丁寧にに教えてくださるんで。」
棚田オーバー制度に参加した、神奈川県からの移住者佐藤さん。
オーナーの稲刈りの日は約40名が参加して秋の収穫を楽しみマシタ。

一枚の水田は大きくても5アール程の狭さ。
機械が入っていけないところは厳しい手作業での農作業が行われてイマス。
中山地区でも高齢化が進み、この美しい景観を守るため始まったオーナー制度。
棚田協議会会長 九野賢輔さんにオーナー制度のこと、棚田のこと
お話を伺ってキマシタよ!

「中山いうの地図でいうと小豆島のちょうど真ん中の位置に属しますわね。
中山は狭い地域ですけど、その中に棚田百選でしょ、それから名水百選
それから里山百選、まあいろいろあります。」
最近はドライブに訪れる方も多くなりマシタねー。

「特に有名になったんが芸術祭と八日目の蝉で
虫送りをこの棚田でやりましたよね
それで全国的に大きく広がったんやないかな、という気はしますけど。」
棚田はもうずーっと昔からあったものなんデスよね。

「棚田ができたのはよく言う南北朝時代、700〜800年くらい前に
山であったものを先祖が次々に何年かかったか、何十年かかったか
棚田にしたんですけども。
手作りでこの棚田を作ってきたと聞いとるんですけどね。」

「まあ大変やったと思いますね
元々山やったからうまいこと加工して積んでいったんやと思います。」
人間の手で・・・すごいデスね。
「手で積んでいっとるんでしょうね、700年前いうたら機械もないし
今では考えられんことですよね。」

オーナー制度が始まり、田植えに虫送り、収穫を迎えマシタが・・・
「みな、けっこうこういう棚田、稲も見たことがない人がおると思うんで
けっこう感動しとるんじゃないかなと思うんです。」

「今回初めてやってみて、オーナーさんの意見も聞きながら
こうしたらええ、ああしたらええというのがあると思うんでね。
そこらへんの要望を取り入れながら。」
今後のことはこれから、とまだ課題は多そうデス。

副会長の岡田さんは「楽しんでくれること、それが一番。」
とオーナーさんたちを見守ってマシタ。

さて、これから中山を訪れてみよう!と思っている方へ・・・
「農村歌舞伎舞台があるでしょう。
実りの奉納いうことで10月12日に春日神社の奉納舞台で
そこで豊作のお礼ということで歌舞伎も上演しよるということですね。」

おお!!そこはまた詳しく皆様にお知らせいたしマスよう!
「歌舞伎が大きなイベントということになりますね。
矢田会長が守ってやってくれとんですけど。」
「歌舞伎にはもちろん役者がいる、髪結いがいる化粧する人がいる
衣裳方。舞台の大道具さん、色々そういう役割がありましてね。」

「地元でやるとなると人数がいるようになるんです。保存会で40名あまりいるんですが
この中山地区以外の方も応援できていただいとる方もいるんですけど
力を借りながら今、継続して行っとるいうことですね。」

「休耕地でポロポロ、植わってないところもありましてねー。
昔は全て黄金の稲があったときは景観も素晴らしかったんですけどね。」

「荒れとるところもオーナーさんを増やしていったらええんかなと思いますけどね
これから景観的にもそういうのを守っていけたら
ということでオーナー制度も取り組んで、初めての試みですけど。」

棚田オーナー制度の取り組みは、この一年の成果を来年に活かしこれからが本番デス。
10月12日の中山春日神社で農村歌舞伎奉納。
この機会にぜひ足を運んで、日本の守るべき景観にも触れてクダサイ。
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