
小豆島のお土産のテッパン、佃煮。
お店やホテルで食べた方は美味しくてお土産に買っちゃいマスよね。
たくさんの種類の中から小豆島らしいものを選びたい!
「小豆島の佃煮ってどれ?」

「小豆島の原料を使った佃煮はほぼありません。」とマルナカ食品の
代表取締役 柴田潤逸さん。
ええー・・・小豆島LOVEなしまラジ!的には困った感じのお話になりマスか?
ってわけもなく、昔も今も職人さんってかっこいい!ってお話デス。

のっけから衝撃的なお言葉をいただいたので
くわーしくお話を聞かせていただきマシタよぅ。
「佃煮って誰が考えたかご存知ですか?」
・・・えええ???

「徳川家康が最初に提案したんです。
東京湾のあさりや小魚を保存食にして1年中食べられるよう
佃島で醤油とかお砂糖とか使って保存食にしたのが始まりなんですね。」
ほーほー・・・じゃじゃじゃ、小豆島では?

「小豆島で作られるよになったのはずーっとあと。
第二次世界大戦が終わったあと、日本は食糧難になりました。
小豆島の醤油というのは本醸造の醤油を作っているんですけど
アメリカ軍からの指導で新式の醤油を、いわゆるアミノ酸液を作りなさいと
来たらしいんですね。」

「小豆島ではずっと本醸造で作ってきたこだわりがあるわけですから
それを捨てられない、でも売ることができない
どうやって市場に出すかと言うと・・・・」
佃煮にしちゃったわけデスか!!

「昭和20年の9月終わり頃に初めて出荷されたのが
芋のつるの佃煮、捨てるところをもったいないと細かく刻んで
佃煮にして神戸にもって行ったのが小豆島の佃煮の最初と言われています。」
そーだったんデスか!
佃煮の昆布、あさり、いりこ・・・原料は別の地域だけど
使われている醤油が小豆島のもの!なんデスね。

「小豆島の佃煮職人さんてオールマイティですよね。
原料が何であろうがなんでも炊ける人たちばかりですね。
何か原料を見たら(どう美味しく食べられるか)レシピができちゃいますから。」
マルナカ食品さんではオリーブサイダー等に使われている
オリーブシロップを開発シマシタよね!

「オイルを搾ったあと、活用されなかったものを商品にしよう
というのも小豆島の佃煮の発想がありますね。
捨てるのはもったいないというのもオリーブシロップにつながってます。」
これから佃煮屋さんの知恵はどんな風になっていくんでしょう(ワクワク)

「カレーを作っている佃煮屋さんもありますね。
カレーの中に醤油を隠し味に入れる場合、けっこうあると
思うんですけど、そういう発想ですね。
小豆島の佃煮屋さんだったら色々考えたりすると思います。
ドレッシングも出てきてますね、最近は。」
マルナカ食品さんでは?

マルナカ食品さん売れ筋商品はかつお生姜!リピーター続々!!
「1つは新しい食べ方の提案、というので三代目がパンにも合うように
若干、味付けも変えた佃煮を考えていますし
2つめには、せっかくシロップもありますし新しい形に持っていけたらと
思っています。」

何でも佃煮にしてしまえる長年培われた知恵と技、小豆島の醤油を守る!という粋。
小豆島の佃煮にはたくさんのものが詰まってイマスよ!
お土産を買うときは、ちょっと変わった商品も手にとって見てクダサイ。
裏書にはたいてい佃煮屋さんの会社名が入ってマス。
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