
発端は小豆島まつりでカブトムシ拾って売ったら
ボロ儲けできるんとちゃう?という最低な発想からスタートしました。
カブトムシをたくさん集め、それをお祭りで売る!
売れないわけがない!お祭りやし!
時期を同じくして青年部員が「街路灯の下になんぼでもおるで!」という声。
1時間歩いて毎日30匹ほどとれるような状況でした。

「これはいける!やったろう!」
これがスタートでした。
さて、いざ、カブトムシを集めだすと・・・・・・
ん?エサどうする?土は?入れもんは?
コストばかりが掛かり、これでカブトムシ売れんかったら
最低やなぁと思っていたことが、小豆島まつり当日、現実となります。

それまでにも危険な香りはしていました。
実際集めてみると、喧嘩に負けて死んでいく者、寿命で死んでいく者。
満を辞してその生涯を終える者。
約400匹集めたカブトムシの半分以上は
8月15日の小豆島まつりを待たずに死んでいきました。

さて、小豆島まつりでは子供たちはカブトムシを触り、楽しんでくれますが
結局は購入してくれませんでした。
その最大の理由は
「家におるもん!自分で捕りにいってるもん!俺ん家、もっとおっきいやつおるでぇぇ。」です。
このように、無駄な経費を使っただけのカブトムシ捕り1年目は終了します。

さて2年目
「おい、なんぼでも捕れよるで!」「じゃぁとりあえず商工会持ってきて」
売れへんもんをどうしよか?
地元の人は喜ばんけど、観光客は喜んでくれるんとちゃうか?という仮説のもと
『カブトムシ無料』の看板を商工会に張り出しPR。

次から次へと観光客のファミリーが集まり
捕っても捕っても足りない状況が続きました。
しかし、たくさんの笑顔をいただくことでお願いしていた
カブトムシ採りの名人は来る日も来る日も夜遅くまでカブトムシ収集に明け暮れました。
3年目
「今年はカブトムシ、えらい少ないなあ、ちょっと応援をお願いしようか」

カブトムシ収集のチームが6名で結成されます。
そして年を追うごとに街路灯の下でとれるカブトムシは
ドンドン減ってきている現状がありました。

「街路灯の下はもう期待できへんし、山行こう!」
昼のうちに下見をして、夜に行ってみる。
危険を承知で山に入り、それでも600匹ほどのカブトムシを集めました。
山に入るとカブトムシと一緒にクワガタも捕れます。

※↑68mmのヒラタクワガタ「命名レジェンド」また別のストーリーがありマス
さすがにクワガタも無料というわけにはいかんし、売れたとしても
みんなのガソリン代にもならんけど、ちょっとだけでもお返しできたら・・・・
という思いから、恐縮ですが販売をさせていただくことにしました。

もう一つ販売させていただいている理由は
わたしも名人と一緒に採りに行って初めて気付いたのですが
本当に危険だということです。
長靴で長袖じゃないと行けないようなところまで採りに行ってくれている。
毒蛇やムカデ、ゲジゲジなど、危険生物をたくさん目にしたことで
ここまでしてくれていてガソリン代も出せないのはちょっと申し訳なさ過ぎる。

ということで一部は販売をさせていただいております。
またこの時期はほぼ毎日夜中の2時〜3時くらいまで採りに出かけています。
1時に終わったら今日は早いなぁといった感じです。
毎年、それでもカブトムシが足りず、寂しそうに帰る子供・・・
カブトムシをもらって嬉しそうに帰る子供。
数々のドラマがあり、子供たちの笑顔があります。

中でも一番うれしいことは、昨年カブトムシを持って帰ったお子様と
現在、文通をしており、その子が今年も家族で小豆島に来る!ということ。
そして、一緒にカブトムシ採りに行きたいと言ってくれていることです。
なぜ、これをやっているのか?その目的を訪ねられると
子供たちの笑顔が見たい
小豆島で良い思い出を作って欲しい
この2点になります。
このために、来る日も来る日も名人たちはカブトムシ採りに出掛けるのです。

※カブトムシの寿命を考えるとプレゼントをする期間は?
だいたい8月の1週目くらいまで。
捕まえたカブトムシがいなくなるまでですね。
※小豆島町商工会ってすぐに見つけられマスか?
坂手港から車で一本道・・・写真の看板を出しておきます。
この看板も悪ふざけで描いて、面白いものに仕上がったと思います!
小豆島町商工会、面白いことを次々にやってマス。
大人が一生懸命に遊ぶ姿、楽しませようという姿勢、小豆島で体感してクダサイ。
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