
何が始まるのかワクワクする子どもたちをまずは座らせて
絶滅した民族の話から始まり、キューブリックの2001年宇宙の旅の映像まで
みんな静かに岡村先生のお話に耳を傾けてイマス。

「戦わなければいけないことはあるけれど
今は必要のない戦いがあるってことを分かって欲しい。」
とスタートしたワークショップ「柔らかい戦争」

「“戦争”“暴力”というワードってすごくネガティブで、
かつ自分達とは関係ない場所で起きていることだと思いがちだと思うのですが
ゲームで人を撃ち殺すのは戦争と同じですし
友人を傷付けたりものを乱雑に扱うことも立派な暴力です。」

「最近は子ども達の中で凄惨な事件やいじめが多発しています。
それは他人を傷付ける方法が直接的でなく
ネットや携帯などを通して行なわれるもの、
ゲーム感覚で間接的に行なわれるからこそ悪化の一方を辿っているのだと思います。」
そう考えた岡村さんはまずは身近な教室のお子さんに伝えようとシマス。

「叩くのはダメ、蹴るのはダメ、と表面的に叱っても
暴力というものを止めることは出来ません。
だからこのワークショップの戦争、というのは喧嘩の延長線みたいなもので、
自分が痛いんだから相手も痛いんだ、と理解したり、
相手の能力によって自分の力をセーブしたり。
周りを理解する能力を身につける、
最も原始的な方法としてこの企画を設けてみました。」

自分の身を守る鎧をつくる子、痛くないよう柔らかな素材を選ぶ子
かっこよくて、でも相手を傷つけない武器って何だろう。

子どもたちの発想は深く広く広がって
みんな夢中でモノづくり。
今日はどんな武器や鎧が出来るかなー?

お時間のある方、坂手のeiでのワークショップを覗いてみてクダサイ。
子どもたちの無限の発想を見ていると大人もいっぱい考えることができマスよ。
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