2014年04月08日
山岳霊場へ(オリーヴァー)
小豆島霊場開創1200年を迎えた今年。
小豆島霊場の特徴とも言える山岳霊場にスポットを当ててミマシタ。
今回は2番札所 碁石山へ。
細い階段を登り、また下り・・・洞窟の形をそのまま残して建てられた碁石山で
8番札所常光寺の副住職で奥の院 碁石山の堂守、
大林 慈空さんが迎えてくれマシタ
「この奥が本堂です。海上安全を司る仏様、浪切不動明王を祀っております。」
標高約400Mの碁石山、お堂は200M程のところにありマスが
行場と言われるお堂の上には同じく不動明王様が内海湾から播磨灘までを
見下ろしておりマス。
この日は、宮崎県からお遍路に訪れた方々がいらっしゃいマシタ。
護摩木に願いを込めて名前を書き、お勤めが始まると火でお焚き上げシマス。
読経の声と舞い上がる炎に圧倒されマシタ。
「中に入ってすぐに、役の小角という行者が祀られています。
小豆島は修行場が多いので行者さんも多く来られるんです。」
お遍路さんだけでなく、修験道の行者さんの修行場でもあるんデスね。
「よくこういう洞窟があったな、と思います。
洞窟って、人の住むところではないので通れなかったりもするんですが
ここはがらんとして。
ここへ来れば説明がなくても、ここが霊場だと分かるんです。」
「昔の座禅していた人の気持ちが
垣間見られる珍しい場所だと思いますよ。
暗く何も見えず、音もなく、ただ前を見据える・・・
そんな贅沢な時間を過ごせます。」
「ここへ来たら、ただ仏に向き合うだけ。
他に何もないから強制的に向き合うことになるんですが。
街中では作れない時間を過ごせるんじゃないでしょうか。」
「非常に気持ちが良かったと・・・皆さんが同じようにおっしゃいます。」
小豆島の山岳霊場は弘法大師が修行をした場所と伝えられ険しい山中に
いつもひっそりと静かな時を刻んでイマス。
訪れるたび、心が軽くなる・・・そんな場所デス。
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