2013年07月03日

海の祭り男たち(オリーヴァー)

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「三都地区で、オシコミというのが始まったんです。
 昔は道が狭くてね。池田まで行くのが簡単ではなかったんです。」

濱脇会長はお話を始めてくれマシタ。

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「元々、漁業をやっていて、イワシやサワラなどの船がありましたんで
 それに積んで移動したのが始まりなんです。」

今では道路も舗装され、とても広い道デスが
三都半島の風景は優しく雄々しく変わらないまま。


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今年、オシコミ用の新造船ができたと聞いて見せていただきマシタ。

「船は和船の形。大きさは12M幅も前のより少し40cmほど大きくしました。」

34年ぶりに新しくなった舟は神浦の漁港で出陣の時を待ってイマス。

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その昔は力も技術もある漁師さんが6丁の櫓(ろ)で漕ぎ出し
他に踊りに2人、太鼓打ち1人、それに船頭・・・櫓は1つに4人ずつついて
交代で船を漕いでいたそうデス。

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「腕が悪いと、太鼓台のかき棒が海にざーっと入って・・・
 見てくれはいいかもしれませんが(笑)乗っているもんは
 格好悪いなーという気持ちになりますね。」

太鼓台の高さは約4Mほど。そこに海風を受けるので操縦はかなり難しいそうデス。

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「長者鼻のところはごっつ、風が吹いて昔は、なかなか前に進めんかった
 すごい波やったらしいです。今年もかなり台風が心配です・・・
 みなさんのおかげで出来た新造船なんで、無理ならきっぱりやめます。」

台風の接近が非常に心配なところデス・・・

「とっしょりはやれ!と言いますがね(笑)」

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神浦自治会館前にある「皇子丸」特別に登らせていただきマシタ(高所恐怖症

この小さな場所で!海の上で!!お、踊るんデスか???

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「昔は、怖いって言うよりはちゃんと踊れるかどうか心配で
 寝れんかったですよ。何度かやって、だんだん怖くなりましたけど(笑)」

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と踊りを少し見せてくれマシタ。

和船の先で踊る勇姿はすごくかっこいいデスが・・・掴まるところもなく
揺れる船の上、本当に命懸けなんデス。

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ところで、当日は朝早くから準備されるんデスか?

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「朝6時には神浦の人間が集まりまして、太鼓を蔵から出し波止(場)から
 積み込みます。

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 7時くらいにはちょうど国民宿舎の下にいるんです・・・
 それから1時間くらいオシコミに必要な準備をして・・・まあ、一杯飲んで(笑)」

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・・・・・・・飲むんデスか。祭りデスもんね。

「8時半からまた漕ぎ始めて、9時からオシコミが始まります。
 浜に上がったら、太鼓を担いで馬場まで走って入り・・・

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 裸ですから・・・」

・・・・裸なんデスか。

「着替えをして、それから『カキアゲ』をします。
 『カキアゲ』の場所も決まっていて、馬塲で4箇所、神社へ行くまでに2箇所
 神社に入って4箇所ですね。」

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勇壮な祭りのお話をしてくれながらも

「やっぱり、めちゃくちゃ心配です・・・前に台風の中でやったことがあるんですが
 風をまともに受けて、岸壁に当たりそうになって。
 ボートで引っ張ってもらったけど、太鼓を載せている分、重たいんで。
 あんな思いはもうしたくないですねー。」

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できればお天気になって「オシコミ」が見たいデス。かっこいいデスよね。

というと


かっこええと思いますよ!陸から見てた時もありますが
 かっこええと思いますわ。」

と笑顔を見せてくれマシタ。


posted by しまラジ! at 06:00| Comment(0) | TrackBack(0) | ○イベント・お出かけ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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