小豆島最初の水中火山活動を語る瀬戸火砕岩類

広々とした砂浜の広がる瀬戸の浜は坂手港から数分の距離。
夏には海水浴場として使われてイマス。
いつも海側ばかり見ていたオリーヴァー。こんなところに火山の痕跡が!と驚きデス。

知らないと分からない、この丘状の場所は溶岩ドームが形成され
成長し崩壊した跡だと、巽先生が教えてくれマシタ。

所々に見える黒い石はピッチストーン(松脂石)と呼ばれる火山岩の一種。
茶色のものも風化しているだけで、やはり火山岩なんだそうデス。
この溶岩ドームは成長し崩壊をおこし、雲仙普賢岳のような火砕流が起きたと
思われるんだそうデスよ!
●四方指と寒霞渓
瀬戸内海火山岩類の噴火の中心地

説明が終わるとバスで約一時間半・・・坂手から寒霞渓、四方指へと移動デス。
昨日はオリーヴァーの上司、蒲野サンが生き生きと参加(マニアックなので)
こちらでは巽先生が「あそこに見えるのが寒霞渓の・・・(笑)」

真っ白で見えマセン・・・なかなか茶目っ気のある先生デス。
が、ゆっくりと流れる雲を眼下に眺めるのは、とても素敵な体験デシタ。

寒霞渓は地球を形成する石、安山岩で出来ているんだそうデス。
そして、寒霞渓、四方指の地形の傾きから考察すると
小豆島の火山の一番高いところ、噴火口は寒霞渓付近だと推測出来るんだそうデス。

約1400万年前頃、このあたりは湖だったそうで・・・(想像もできマセンが)
香川湖と言っていいほどの規模の淡水だったようデス。
残された植物の化石などから推測することができるんだそうデスよ!

四望頂に移動・・・
有名な烏帽子岩は坂手で見た溶岩ドームと同じものだったようで
二つの岩に橋が架かるような形状であり、崩れて大きな谷になったんだと

長谷川先生は説明してくれマシタ・・・雨などでは崩れないそうデスが
地震がると崩れる可能性があるそうで、「いつまでこの姿が見られるか・・・」
とおっしゃってマシタ。

●皇子神社(神浦)
世界で初めて発見されたマントル直結安山岩と水中噴火口

場所は三都半島、神浦にある皇子神社の下に広がる海岸へ。
第一印象からして他の海岸とは大違いデス!!「真っ黒」

こちらは巽先生が「地表近くでマグマが水と接触して大爆発を起こした場所」と
説明、また「マントルが冷えて安山岩になることが
世界で初めて認められた場所」だと教えてくれマシタ。

火山の存在を示す柱状節理状の岩もみられるようデス。
地面や崖に見られる黒い岩や石が安山岩デス。

皇子神社のあるこの丘が、海につきだした砂州によってエンジェルロードのように
つながっている小島だったことも初めて知りマシタ。

県内外から多くの参加者の訪れた小豆島ジオサイト。今日のシンポジウムでの
詳しいお話が楽しみになりマシタ。