
そらあみの作者、五十嵐晃さんは日比野克彦さんの元で一緒に活動をしていた
ことがあるそうデス。

・・・沙弥島へ
「最初にそらあみを作ったのは三宅島。ベテランの漁師さんに編み方を教えて貰って
編んでみたんですが、失敗ばかりで。その時に寄せる波の音を聴きながら
みんなでやっていけないかな、と考えたんです。」
「みんなで、網を編んでいくことで人と人が繋がった、と感じました。」

その時の網は今も三宅島に飾ってあるそうデス。
・・・沙弥島で作る
「今回はこちらに5つの島(沙弥島・瀬居島・与島・岩黒島・櫃石島)があると聞いて
島々を周りながら編みました。」

「漁師さんの作る網は今では機械編みなんですが、昔から変わってなくて世界中2種類
の編み方しかないんですよ。」
「テキスタイルの原点であり、この編み方は人類が生み出した発明だと思います。」

「普段から美しい風景を見ている漁師さんは美意識が高く、
また海からの視点を持っているんです。海から(陸を)見る視点でもう一度(自分たちも)
世界を捕まえなおせるんじゃないか、と思います。」

「最初は、”網に色つけるんなら後から
スプレーで塗ればいい”とかアウェイな事も言われましたが、みんなで作りたい
そのプロセスが必要だと説明すると、色々言いながらも皆さんが色の組み合わせ
を考えながら、結局130名もの漁師さんが参加して作ってくれました。」

・・・見てくださる方々へ
「130名の5つの島の手跡が残っています。網目の違い個性があります。
手跡を見て欲しいですね。」

「瀬戸内海の美しい風景を重ねて、海からの視点を網越しに感じて貰いたいです。」
浜辺で春の風をはらみ緩やかに揺れるそらあみ。
お出かけになってゆっくりと、網越しの海を、そして浜辺を歩きながら海からの視点で
楽しんでクダサイ!