雨だったり、晴れてるけど、雲がああだから撮影が中止だとか。」

「木下惠介監督は雲がここに行くまで撮影を中止だとか、遠くの煙突から煙が出ていないから今日は撮影しないとか。じっくり、納得するまで待っていましたね。
だから79回も撮り直し。」

「子ども心に大変な所もありました。
だから、泣く場面はほんとに泣いちゃてる子もいるんですよ。
なんでこんなにつらいことをやるのかしらと思って。」

「ほんとにそうだよ。
フジちゃんは絶対そう。本当に泣いてたんだよね。
でも、目薬で泣いてるのもあるんだよね。」

「そうそう。子どもだから泣けなかったりするでしょ。
そしたら目薬をつけてくれるんです。」
みなさんほんとに楽しそう

すっかり、子どもの頃に戻ったようなやんちゃな笑顔でお話をしてくださいました。

タンコこと森岡正役の寺下雄朗さんは小豆島の出身。
故郷の城山桜公園への思いをこう話してくださいました。

「長い間、木が茂っていて入れない状態の時もあったので、
こんなにきれいに整地されて小豆島の一つの名所が増えるのかなとうれしいです。
春の菜の花や秋のもみじを自慢していたんだけど、これからは城山の桜も自慢したいなと思います。」

子役仲間が集まると、あの時ああだった。こうだっだと、
小さな思い出の一つ一つまでも鮮やかによみがえってくるようで3人のお話は尽きることがないようでした。

本当の幼馴染のように仲良く、時にはふざけ合いながらの和やかな様子は
二十四の瞳の最後の場面。
大きくなった子ども達と大石先生の再会の場面のようで心が温かくなりました。

桜の咲くころに城山桜公園を訪ねてみたいと思います。

「瞳の会」インタビュー〜前編〜(ニーナ)
木下惠介監督生誕100年「城山桜公園記念植樹」(ニーナ)