審査方法についてNPO小豆島オリーブ協会植松勝太郎理事長に伺いました。
「オイルはまず、一次審査の化学審査を行います。
国際オリーブ理事会で定めるエキストラバージンオリーブオイルの規格に対して、酸度と過酸化物価について合致したものが二次審査に進めます。」
「一次審査で選ばれた製品は二次審査、7人の審査員による官能検査に進みます。
官能検査では、オイルはテイスティング専用の紫のグラスの中に入れられます」
「なぜ紫のグラスなのかというと、オイルの色がすぐにわからないように
するためです。
色で緑果と呼ばれる青い実を絞ったのか、熟した熟果を絞ったのかが分からないようにしています。
これはいわゆる先入観のないようにするためですが、
これがオリーブオイルの鑑定の特徴です。」
こちらが各社のオイルです。これだと一目で色の違いがわかりますね。
この電子ピペットでエキストラバージンオイルが15ml量られるんですよ。
「手のひらにグラスをおいて、手の温度で温めます。オイルは温められるとふわっと香りが広がってきくるのでその香りをかぎます。」
「香りのいいもの。若草のような香り、その中にフレッシュなリンゴのような香り。そういった香りをかぎ分けたのちに、口に含んで舌の上で広げます。」
「味は若草のようなフルーティさがあるのがいい。
口に含んだ時に喉越し、口の中に広がるワインで言う余韻を感じます。
審査員は舌の上での感覚とのど越しの感覚と香りで点数をつけていきます。」
「審査員のテーブルにはりんごと水があるのは喉越しの審査、評価をしているうちに
舌と喉がマヒしてくるのをリフレッシュさせるためです。まずは、りんごで口の中をリフレッシュさせて、それでも足りない時は水を口に含みます。」
「世界中でどの品評会も同じように審査しています。カリフォルニアの品評会、イタリアの品評会でも同じようにやっていますよ。」
「品評会は国際オリーブ理事会の基準に則って審査をしています。
現在は世界で30%位がエキストラバージンオイルと呼ばれているそうですが、本来の基準に沿っているのは実際のところ大体6%しかないと言われています。」
「国際的に基準が厳しくなる傾向が見られます。小豆島や香川県内で搾られているオリーブオイルは6%の中に入るオイル。世界でも通用する、エキストラバージンと堂々と言える商品ばかりだと思っています。」
今年の香川県産オリーブオイルはいかがでしたか?
「実の収穫前の秋口に雨が少なかったので今年のエキストラバージンオイルは各社パンチの利いた美味しいオイルに仕上がったと思います」
「小豆島だけではなくて、最近では県内でもオリーブオイルをたくさん作っています。
香川県産のオリーブオイル、特にエキストラバージンオリーブオイルをみなさんに食べていただければありがたいな思っています。」
エキストラバージンオリーブオイルは天候に大きく左右され毎年違う味に仕上がる自然の恵みたっぷりのオイル。
貴重な小豆島産のオリーブオイルを食べてみたい方はお急ぎくださいね
季節商品の香川県産オリーブオイルは売り切れてしまうと次のシーズンまで手に入らなくなっちゃいますよ!
2012年12月01日
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