「寒参り」は雪が多くて冬場に農作業ができない日本海側からのお遍路さんが団体でお参りしたことが始まりと言われています。
今でも香川県内や大阪府、兵庫県の数団体のお遍路さんが「寒参り」を続けているそうです。

ニーナも「一人寒参り」です

行ったのは小豆島霊場第1番札所 洞雲山 と第二番札所碁石山。
両方ともゴツゴツとした岩肌の洞窟の中に本堂がある山岳霊場です。

「夏至観音」が光現される夏至の前後にはたくさんの人で賑わっていましたが、
島開き前の今は、とても静かで空気もとても冷たく、厳粛な気持ちになりました。

泉に落ちる水滴の音が境内に響き渡っていて、自然に手を合わせてしまいます。

ご本尊だけでなく、山や木、泉や空気を全部含めた空間が全部見守っていてくれているような気持になりました。

第二番札所碁石山では、本堂の中から護摩焚きをしている煙が上がっていて

中では姫路からいらした寒参りのお遍路さんが新しい年も無事で過ごせますようにと
手を合わせていました。
ふと横を見ると、本堂脇の手水鉢には氷が

やっぱり、山のお寺は寒さが違いますね。

小豆島霊場は初大師の1月21日が島開きです。
「島開き」のあとは白衣のお遍路さんの姿がたくさん見られるようになります。

「寒参り」で
冬の凛とした空気に背筋が伸びるような・・。
日常を離れた場所で、ゆっくりと自分を見つめ直せたような気がしました
