真冬の太平洋へ出た咸臨丸。
まあ、いくら航海術を学んだからといって
いきなり太平洋で困らないはずもなく。
行きはアメリカ海軍ブルックさんと部下、10名が同船。
ずいぶんと、助けていただいておりマス。(有名なアノ漫画の骸骨ではないデスよ)
助けていただきながらも、さすがというか・・・冬の太平洋。
半端なかったようでございマス。
まさに波に飲まれるが如くの虫舟・・・。
破損した咸臨丸は3月24日、メーア・アイランド海軍造船所で修理されマス。
修理の間、一行は西洋文化を満喫・・・見聞を深めマシタ。
持ち帰った食器などが、本島、塩飽勤番所に展示されておりマス。

安政七年、三月二十四日(陰暦3/3)は奇しくも「桜田門外ノ変」
江戸で大老井伊直弼が水戸、薩摩の浪士に暗殺された日デシタ。
激動の時代デスねー。

この航海で、3名の水夫が亡くなっておりマス。
過酷な航海、熱病の蔓延・・・。
三名は、現在サンフランシスコ郊外の墓地に眠っておりマス。
帰路はほぼ日本人だけでの航海。
塩飽水夫、腕の見せ所デシタでしょう。
ハワイを経て6月23日に浦賀に帰ってまいりマシタ。
瀬戸内の西の要所として、織田信長、豊臣秀吉、徳川家康から朱印状を受け
藩に属さず自治国家として300年以上続いた塩飽水軍の島。
幕末に大輪の花を咲かせたのでありマス。
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・オリーヴァー大いに悩む(オリーヴァー)
・塩飽の学び(オリーヴァー)
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