
「ねりがため」は、農村歌舞伎をやるための「決起会」のようなものです。
「ねりがため」までに演目や役者が決められ「さあ、今年も奉納芝居をやるぞ!」
と、農村歌舞伎の関係者が集まります。

保存会会長の矢田徹さんからの挨拶です。
「ねりがためをしたからにはこの後はもうやめたということはできなくなりました

奉納歌舞伎を立派に仕上げるために、ここにいるみなさん全員で盛りあげていきましょう


食事をしながら、みなさん段取りや演目について真剣に話し合ったり。
時には今までの失敗話で大笑い。とても、和やかな雰囲気で時間は過ぎていきました。
去年、復活した でこ芝居。
今年、新調したでこの「かしら」もお披露目されました


今年の演目
「恋飛脚大和往来(こいひきゃくやまとのおうらい)」の新口村(にのくちむら)
の梅川。

恋仲の忠兵衛さんと心中を決意しての道行の場面です。
農村歌舞伎がずっと長く続いてきたのと同じだけ「ねりがため」も続いてきました。
役者だけでなく浄瑠璃や衣装やお化粧担当の裏方のみなさん全員で盛り上げていく農村歌舞伎。

本番の晴れ舞台も素敵ですが、地域の人だけのこういった行事も素敵だなと感じました。
子ども達も緊張しながら、真剣な顔で挨拶しましたよ。

きっと、この子達も地域の伝統文化をしっかりと受け継いで伝えていくんでしょうね。

人と人、世代から世代へのつながりをあらためて感じた「ねりがため」でした

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