本当に、本物のお素麺を使って作られているんですよ!
「もう、小豆島町ではうちくらいしかやってないのかもなあ」
小豆島町安田の川崎康二さんと綾子さんご夫妻がいろいろ教えて下さいました。

昔は長い素麺を水につけて柔らかくして作っていたこともあったそうですが、
今は近くのなかぶ庵さんから生のそうめんを持ってきてもらって編んでいるそうですよ。


そうめんはお家に届いてから30分から1時間くらいで編まれます。
そうでないと、ぱりぱりに乾いてしまって編めなくなってしまいます。

掛けたままのお飾りは「カケ(掛け)ソウメン、ナガ(長)ゾウメン」のように呼ばれますが、盆の16日に仏さまが帰る時、そのそうめんでお供え物を背負って帰るので、
その時は「負い縄(オイナワ)ソウメン」と呼び方が変わるそうです。

川崎さんのお宅では、お盆の前からお大師さんの月命日の21日まで飾っておいて、
21日を過ぎるとお仏壇からおろして、みなさんで召し上がります。
15日におろすところ、23日におろすところと地域によって違っていたり、編み方も決まってなくて、それぞれのご家庭によって違っていたようです。


編みあがったばかりのお素麺はまだしっとりとしていました。

「適当に編んでるんよ」
と、綾子さんはおっしゃいますが、本当に綺麗で職人技です!
そうめんはむかしから小豆島の人にとって、
とても身近で生活に密着したものだったんですね
