1973年に香川県の無形民俗文化財に指定されています。
毎年8月14日に安田で踊られています。

安田おどり保存会会長・三木長太郎さんにお話を伺いました。

「安田おどり」は安田地区に盆踊りとして受け継がれている踊りで江戸時代から踊られていると伝えられているものです。

踊りの内容は小豆島に伝わる佐々木信胤とその妻、お才の局の悲恋を描いています。

江戸時代から踊り続けられてきたものが、江戸時代の末期に大阪から安田に移り住んだ上方の歌舞伎俳優、嵐璃当によって、完成させられたのではないかと言われていて、
踊りは元禄時代の型をしっかりと残している珍しいものなんだそうです。

入り(入庭)、手踊り(素踊り)、扇の手(扇踊り)、出(出庭)に分かれていて、
扇踊りでは男性は団扇・女性は扇を持って踊ります。

振りつけも難しく「盆踊り」というよりも「舞」と言った方が近いような優雅な踊りで、足運びなども簡単には覚えられないというのも納得です。
この踊りを伝えていくために地元、安田地区の幼稚園・小学校では授業で安田おどりを踊っているそうですよ。
300年以上も続いてきた伝統がずっと続いていきますように
