国の「重要伝統的建造物群保存地区」に指定されている笠島地区は
御影石をふんだんに使った石畳や江戸時代後期の建物が約80棟もあります。
いまでも現役で使われている建物も多く、島の人たちが大切にしていることがよくわかります。
道がS字型に湾曲したり、L字型やT字型に曲がるなど、ずっと先までは見通しが利かない工夫がされているのが特徴だとか。
だからでしょうか?
ゆっくり歩いているとまるで、江戸時代にタイムスリップしたような気分になるんですよ
水路に長く大きな御影石を使っていたり、「矢来」(やらい)と呼ばれる高度な技術を使った石垣の組み方が町のいたるところで見られて、当時の豊かさや技術力の高さを伝えてくれます。
この小さな城下町には、たくさんの小道があり、それぞれ名前がついています。
「東小路(とうしょうじ)」通り、田中小路、神社通り、おもしろいのが「マッチョ通り」
筋肉むきむきの人が浮かんできてしまうんですが、「町通り」がなまったものだそうです
虫籠窓、格子窓、腰格子、出格子等を組み合わせた町屋が立ち並んでいます。
漆喰塗りの白壁に焼き杉の塀、御影石の石畳。
どれもこれもが独特の雰囲気を醸し出していて、美しい日本の風景がありましたよ。
着物で桐下駄を鳴らしながらそぞろ歩きしてみたいような風情の笠島地区でした