
6月は、主に地面を掘る作業をされていました。

重機を使うこともできるのですが、吉野さんは自分の手で掘ることにこだわります。
「何ができよん?」
そういって話しかけてくれる地元の方と触れ合うことができるからです。

地面に、長さ約7m、深さ約70cmの穴ができました。

そして、7月半ば。この日の作業は、土の中に組み込む骨組みの制作でした。

三都半島の(有)田中鉄工の機械を借りて作業をします。

島にあった廃材をカットして、溶接も吉野さんの手作業で行います。

吉野さんの取材を通して思ったことは、
吉野さんが一番大切にされているのは「コミュニケーション」だということ。
この日も、田中鉄工取締役の谷口繁雄さんと、三都半島の歴史から
谷口さんのプライベートな話題まで会話が弾んでいました。

「土地」の記憶を扱うのが吉野さんの作品ですが、
「今」の記憶はコミュニケーションによって作られていきます。
「地面に眠っている記憶と、『今』の記憶を一緒にさせるような作品が出来たら。」
と、吉野さんはおっしゃっていました。
展示開始日の8/11には、地面を持ち上げるイベントをするかも!?
展示の詳しい予定が決まれば、またここでお伝えしますね〜!