小豆島AIR2012春期招へい芸術家の吉野祥太郎さんによる
ワークショップ『小さな記憶を大切にとっておく方法』が開かれました。
(増田恵介さんWS・市橋由紀さんWS)

今回も蒲野老人会の方13名が参加されました。

前もって「持ってきてください」と言われていたのは、
浜辺で拾った小さな記憶(5×5cm以内のきれいな貝や石など)です。


ワークショップの内容は、貝殻や石を利用して、いろんなものを作ること。
自然が作った形を利用して、人間が使うものを作る。ということです。
例えば、石を土台に作ったペーパーウェイトや

貝殻を土台に作った箸置きなどです。

参考例は見せてくれましたが、作るものを指定することはなく、
吉野さんの指示は、「何でもいいので作ってください。」ということでした。
「何でもいいって言われるのが一番困るなぁ。」と、皆さん悩みながら貝殻や石を選びます。

でも実は、これこそが吉野さんの狙いなのです。
「僕たちアーティストって、他人からすると、コイツら何やっているんだろう。
って思うことが多いと思うんですよね。でも、今日皆さんにやってもらった、
『何もないところから自分で考えて、作る。』ということが、僕たちの根っこに
なっていて、それを少しでもわかってもらえたら。と思っています。」

最初は戸惑っていた皆さんも、やっていくうちに
どんどんイメージが湧いてきたようで、いくつも作品を作り上げていました。

バラをイメージして貝殻を組み合わせたり

貝の穴をうまく利用して、爪楊枝立てにしたり

まめこは、貝殻とシーグラスを使ったフォトフレームを作らせていただきました♪

自分たちで考えて作るという作業は、簡単そうに見えて、とても難しいこと。
でも、これこそが、アートを知る第一歩なのです。

ワークショップを終えたあとの皆さんの表情は、毎回とても素敵です。
小豆島AIR2012春期招へい芸術家による、蒲野老人会対象のワークショップは
今回で最後でしたが、どのワークショップも何かに気づかされる素敵な内容でした。
取材させていただき、ありがとうございました☆