小豆島高校では「プロフェッショナルについて考える」という活動を行っています。
これは、生徒が様々な「プロ」に実際に出会うことで何かを感じ、また色々と考えてほしいという事を願って行われているものです。
その取り組みの中で「小豆島AIR 2012」春季招へい芸術家の吉野祥太郎さんの「出前アトリエ」が行われました。
アート作品の制作現場を見る事ができるのは珍しいこと。
吉野さんも普段は作品ができる過程を見せることはほとんどないそうです。
今回は、高校の中庭という360度が舞台になる場所で、生徒たちが制作に参加することができました!
吉野さんの表現方法は「地面を持ち上げる」こと。
「地面を持ち上げて」見た人に驚いてもらいたい、地面の下になにがあるんだろうとわくわくしてもらいたい。
普段自分が見ていること、聞いている事はその表面に過ぎない。その中身をこそ、見なければならないと、いう事を伝えたいと思っているそうです。
アート作品の制作の最終日、吉野さんと生徒たちが制作、仕掛けを施した作品が「持ち上げられ」ました。
何もなさそうに見える地面を
重機を使って持ち上げると
地面にぽっかり穴が開いて地面が持ち上げられます
「こうなってるんや!」
「こんなになるんや〜」
ニーナも生徒に混じって、ただ驚いていました。
できあがった作品を見て
「あんな形になってびっくりしました。でも、一緒に制作できてうれしかったです。」
と、生徒達は本当にうれしそうに生き生きと話してくれました
誰かのアクションが別の誰かに影響を与える。
それは、一方通行ではなくて相互影響なんですね。
生徒達と言葉を交わしている吉野さんもほんと、素敵な笑顔でした。
今回、吉野さんは保育園の子どもたち、小学生とも作品を作ったんですよ。
プロのアーティストと一緒に作品を作った。
この経験はどんな形で記憶に残っていくのかな。
芸術家を目指す子もいるかもしれない、作ることが好きになった子がいるかもしれない。
それとも、いつかやっと思い出すくらいの小さな出来事かもしれません。
でも、人が人と言葉を交わして、触れ合ったことでお互いの中で何かが生まれたんじゃないかなと思います。
ぜひ、みなさんにも作品を見て吉野さんに出会ってください。
作品は8/11〜19に展示されます。
場所等詳細が発表され次第、瀬戸内しまラジ!でもご紹介しますのでぜひ、足を運んでくださいね!
小豆島高校で制作された吉野さんの作品は生徒の作品とのコラボレーションになります。持ち上げられた大地がどんな風に展示されるんでしょうね。とっても楽しみ!
コラボ作品は完成したらまた、ご紹介します
2012年06月28日
この記事へのコメント
コメントを書く