小豆島・坂手地区でのしりとりは、終わることをしりません。
なぜなら、「ん」から始まる言葉があるからです。
その言葉とは、んごんご。 何のことかわかりますか?
小豆島の坂手地区の方言では、蝉の幼虫のことを んごんご と言うのです。
奈良県の天理の方では蝉の幼虫を「うごうご」と言うそうなので、
ここから伝わり、「んごんご」となったのでは、と言われています。
ちなみに、小豆島の中でも蝉の幼虫を「んごんご」と言うのはこの地域だけで、
苗羽地区では「うま」、小豆島全域で「もっくりこ」と言うことが多いそうです。
島内でもこれだけの方言があるんですね!
坂手地区ではこの名前にちなみ、んごんごクラブ というものが結成されました。
んごんごクラブは、昨年7月6日、神戸と小豆島を結ぶ小豆島ジャンボフェリーの
就航を機に、地元を盛り上げたい!という想いで結成された協同の街づくり団体です。
この地区は昭和30年頃までとても栄えていて、港近くの300mほどは、
飲み屋や、お茶屋などが十数軒連なっていたといいます。
貨物船の定期航路として交通の要であったので、島に立ち寄った商人たちが
待ち時間に飲み食いする場所として栄えました。
時代が変化し、船での運送の減少・子どもの減少とともに、定期船廃止や、
学校の統合・廃校が進むにつれ、徐々に町の活気がなくなってきたそうです。
地元の方々は、その繁栄の時代を知っているからこそ、今の状況に危機感を抱きます。
もう一度、みんなが立ち寄る港として活気を取り戻したい。
少しでもいいからこの地区を歩いてもらって、情緒あふれる街並みを楽しんでもらいたい。
そんな想いで今年、企画したのが
ジャンボフェリー就航1周年記念事業 さかて んごんご ウォーク です。
左:坂手自治会事務局・唐橋幹雄さん
中央:坂手自治会会・本田 卓さん
右:さかて「んごんごクラブ」世話人・谷 康男さん
7月8日(日)に行われる んごんごウォーク。
坂手港以外の港で来られる方も、もちろん島の人も
当日参加できますので、ぜひぜひ坂手港へ遊びに来てくださいね〜!!!
坂手地区のHP→http://sakate.info/
2012年06月20日
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