
若々しいもみじの葉っぱの新緑を体いっぱいに吸い込みました。

第一幕はおそろいの衣装が目にも鮮やかで美しい。「寿式三番叟」から寿ぎ始まりました。
今年は若い舞手による若さあふれる二人三番叟。
対称の動きや同じ動作。コミカルだったり、かわいらしかったり「二人」ならではの舞に引き込まれてしまいます。


まるで一羽の鳥みたいに見えませんか?息がぴったりあった三番叟。
華やかで不思議な空間が繰り広げられ、舞いが終わった後もまだ、違う世界にいました。
そして、子どもたちによる本朝二十四孝・謙信館十種香の場

鮮やかな3人の衣装と新緑が映えてまさに農村歌舞伎ならではの美しさ。
衣装をまとった子供たちは役者そのもの。格段に上手くなっていました

3幕目の仮名手本忠臣蔵・七段目・一力茶屋の場を迎える頃には日も傾き始めました。

寺岡平右ェ門役の三木総司さんは台本の中のセリフをもじったり、観客をいじったり。
とても楽しそうに演じます。
それを受けるお軽もどうどうとしていて、アドリブだとは思えないくらい。
お互いに知っている、親しい仲だからこそのヤジや声援。
ほとんどがその場で考えたというアドリブで会場中が湧き、舞台と観客が一つになっていきました
