ぽかぽか陽気に誘われて。
以前にご紹介した小豆島町坂手、壷井栄文学碑のすぐ近く。
壷井栄文学碑から振り返ると同じ丘には生田春月(いくたしゅんげつ)の詩碑があります。
生田春月は大正時代の詩人で昭和5年(1930)小豆島坂手の海岸にご遺体が流れ着いたご縁からこちらに句碑が建てられたそうです。
この句碑には春月の絶筆の「海図」という詩が刻まれています。
どこか物悲しくて心惹かれる・・・。
浪漫的、虚無的な詩風だと言われる春月らしいなとニーナには思えました。
そして、坂手湾が見えるこの丘に座ってうららかな海を見ながら、
少しの間春月の詩を繰り返してみました。
句碑や文学碑に刻まれた言葉は時として、深く心に突き刺さってきます。
穏やかな春の空気に包まれて。
でも、どうしてか物悲しい春の午後。
春月もそんな気持ちになったのでしょうか?
昔の文学少女に戻って次は壷井繁治さんの碑を訪ねます。
2012年04月15日
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